【リライト】【誹謗中傷を乗り越えた経験とエピソード】

日記

【専門家レベルで解説】障害児育児の発信で誹謗中傷に悩むあなたへ。法的対処法と心の守り方

SNSの誹謗中傷に心を痛める女性

こんにちは、脳性まひの息子を育てる、さえゆきです。

私は、障害児育児のリアルな日常や情報をX(旧Twitter)で発信しています。しかしその裏で、半年間にわたる壮絶な誹謗中傷との闘いがありました。

この記事で分かること

この記事では、障害児育児の発信で誹謗中傷に悩む方に向けて、私の辛い体験談を交えながら、以下の内容を専門家レベルで詳しく解説します。

  • 誹謗中傷が「犯罪」になる法的根拠
  • 今すぐできる具体的な対処法(証拠保存・通報)
  • 自分の心を守るためのメンタルケア
  • 公的な相談窓口の情報

もう一人で抱え込まないでください。この記事が、あなたの心を少しでも軽くする一助となれば幸いです。

なぜ?障害児育児の発信は誹謗中傷の標的になりやすいのか

障害児育児について発信する親は、残念ながら心ない言葉の標的になりやすい傾向があります。その背景には、育児に対する偏った正義感や、障害への無理解・誤解が存在します。

特に「子どもの体重が増えない」「発達がゆっくり」といった悩みは、事情を知らない第三者から見ると、育児放棄や虐待と結びつけられやすいテーマです。私自身も、まさにそのことで半年間、地獄のような日々を送ることになりました。

【私の体験談】「虐待」を疑われ、毎日続いた誹謗中傷

私の息子は、好き嫌いなく年長児なみに食べるのに、体重がなかなか増えないという悩みがありました。原因を探るため、私たちはあらゆる検査や支援を受けてきました。

  • 栄養指導、血液検査、検査入院
  • 成長ホルモン分泌検査、脳のMRI検査
  • 骨年齢レントゲン、染色体・遺伝子検査

結果はすべて「異常なし」。医師の診断は「原因不明の発達遅延」でした。親としてできる限りのことをしている自負はありました。しかし、SNSで届く言葉はあまりにも無慈悲でした。

「ちゃんと食べさせてるの?」
「障害児をネタにして金儲けか」
「育児放棄、虐待じゃないの?」

こうしたコメントが、複数のアカウントから毎日、半年間も続いたのです。息子の命と真剣に向き合う母親として、これほど辛いことはありませんでした。

知らないと損!誹謗中傷の違法性とあなたが取るべき法的対処法

SNSでの心ない言葉は、単なる「悪口」では済みません。内容によっては、明確な犯罪行為として法的に対処することが可能です。まず、どんな行為が違法になるのかを知っておきましょう。

犯罪の種類 内容 私のケースでの具体例
名誉毀損(めいよきそん) 公の場で具体的な事実を挙げて、人の社会的評価を下げる行為。内容が真実でも成立する場合があります。 「あの親は虐待している」など、虚偽の事実を断定的に発信する行為。
侮辱(ぶじょく) 具体的な事実を挙げずに、人を侮辱する言葉を投げかける行為。2022年に厳罰化されました。 「バカ」「死ね」「気味が悪い」などの暴言。
信用毀損(しんようきそん) 嘘の情報を流して、人の経済的な信用を傷つける行為。 (例)「あの人が紹介する商品は詐欺だ」など、根拠のない噂を流す行為。
主な犯罪の種類と具体例

これらの法的知識は、あなた自身を守るための重要な「武器」になります。詳しくは、法務省や総務省の公式サイトでも分かりやすく解説されています。

今すぐできる!誹謗中傷から自分を守る具体的な4つのステップ

では、実際に誹謗中傷に直面したとき、具体的にどう行動すればよいのでしょうか。私が実践し、専門家も推奨する4つのステップをご紹介します。

ステップ1:証拠を保存する(最重要)

まず何よりも先に、証拠を保存してください。感情的になって投稿を消してしまうと、後で法的措置を取るのが困難になります。

  • スクリーンショットを撮る:投稿内容、相手のアカウント名、日時が分かるように撮影します。
  • URLを控える:該当の投稿やアカウントのURLをメモしておきましょう。

私も当時は辛い作業でしたが、「将来自分を守るため」と奮い立たせ、すべての誹謗中傷コメントをスクリーンショットで保存しました。

ステップ2:プラットフォームに通報し、ブロックする

証拠を保存したら、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNS運営会社に「嫌がらせ」や「名誉毀損」として通報します。その後、相手のアカウントは迷わずブロックしましょう。

誹謗中傷に反論しても、相手を喜ばせるだけです。相手の土俵に乗らず、物理的に視界からシャットアウトすることが、あなたの心を守る上で非常に重要です。

ステップ3:公的機関や専門家に相談する

一人で抱えきれない場合は、専門の相談窓口を頼ってください。匿名で相談できる場所もたくさんあります。

  • 誹謗中傷ホットライン:セーファーインターネット協会(SIA)が運営する無料相談窓口。
  • 警察相談専用電話「#9110」:緊急性はないけれど警察に相談したいときに。
  • 法テラス:経済的な理由で弁護士への相談が難しい場合に利用できる国の機関。

ステップ4:心のケアを最優先する

誹謗中傷は、あなたが思う以上に深く心を傷つけます。眠れない、食事が喉を通らないなど、心身に不調を感じたら、それは危険信号です。

【私の体験談】メンタルクリニックに通う決断

私も誹謗中傷が続くうちに、息が浅くなり、不眠や食欲不振に陥りました。そこで勇気を出してメンタルクリニックの扉を叩きました。「親としてできることはすべてやりたい」という思いが、自分自身のケアにも向いた瞬間でした。

専門家の助けを借りることは、決して弱いことではありません。むしろ、自分と家族を守るための賢明で力強い選択です。現在も私は二週間に一度通院し、心のメンテナンスを続けています。

辛いときは、厚生労働省が運営する「まもろうよ こころ」のようなサイトで相談窓口を探すのも一つの方法です。

よくある質問(Q&A)

Q1. 誹謗中傷コメントに反応すべき?

A1. いいえ、絶対にやめましょう。反応は相手をエスカレートさせるだけです。「証拠保存 → 通報 → ブロック」を徹底してください。


Q2. 弁護士に相談する費用が心配です。

A2. まずは自治体の無料法律相談や「法テラス」を利用するのがおすすめです。収入などの条件が合えば、無料で相談に乗ってもらえます。


Q3. SNSをやめた方がいいのでしょうか?

A3. 辛いときは無理に続ける必要はありません。SNSから離れる「デジタルデトックス」も有効です。一方で、私のように信頼できるフォロワーさんとの繋がりに救われることもあります。ご自身の心が一番楽な選択をしてください。

最後に伝えたいこと:あなたは一人じゃない

誹謗中傷の渦中にいると、まるで世界中の全員が敵であるかのように感じ、孤独に苛まれるかもしれません。でも、それは決して真実ではありません。

あなたの発信に救われている人がいます。あなたの頑張りを理解してくれる人が、必ずどこかにいます。私にとって、それは温かいコメントをくれるフォロワーさんたちでした。

どうか、あなた自身を責めないでください。心ない言葉を投げる人たちのために、あなたの貴重な時間と心をすり減らす必要はありません。自分の心を第一に守り、助けを求めることをためらわないでください。

もし、今まさに同じ苦しみを抱えているなら、私のSNSにDMやコメントをくださっても構いません。あなたが一人ではないと気づける場所が、ここにあります。

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