「うちの子、少し成長がゆっくりかも…?」
周りの子と比べて、わが子の発達に不安を感じていませんか。1歳半健診で何かを指摘されたり、誰にも相談できずに一人で悩みを抱えていたりするかもしれません。
この記事では、3歳で脳性まひと診断された息子を育てるシングルマザーである私の実体験をもとに、
- 子どもの発達に違和感を覚えた時に、どこに相談すればいいか
- 障害の告知というつらい現実とどう向き合ったか
- 親子を支えてくれた「療育」や公的支援との出会い
について、具体的な情報とあわせてお伝えします。かつての私のように、暗いトンネルの中にいるように感じているあなたの心が、少しでも軽くなるヒントが見つかれば嬉しいです。
STEP1.「あれ?」発達への違和感。一人で抱えずに相談しよう
🌱 私が感じた「小さな違和感」から始まった日々
「ちょっと成長が遅いのかな?」
そう思い始めたのは、息子が1歳半を過ぎた頃でした。周りの子が指差しをしたり、単語を話し始めたりする中、息子は音の出るおもちゃをじっと見つめているだけ。「成長には個人差がある」と自分に言い聞かせても、“何か違うかもしれない”という不安は日に日に大きくなっていきました。
誰かに相談するのが怖かった。「気にしすぎ」と笑われるのも、「やっぱりね」と深刻な顔をされるのも、どちらも受け止められる自信がなかったからです。
💡【解決策】発達が気になった時に相談できる公的な窓口
当時の私のように、不安で動けなくなっている方もいるかもしれません。でも、専門家の視点を得ることで、親の安心につながったり、必要なサポートへ早期に繋がったりすることができます。まずは以下の窓口に相談してみるのがおすすめです。
主な相談窓口
- 市町村の保健センター・子育て世代包括支援センター:
保健師や専門スタッフが、子どもの発達に関する相談に応じてくれます。地域の療育機関や専門医の情報も提供してくれます。まずは電話相談からでも大丈夫です。 - かかりつけの小児科:
日頃から子どもの成長を見ている医師に相談してみましょう。必要であれば、発達の専門医がいる大きな病院への紹介状を書いてもらうことも可能です。 - 児童発達支援センター:
発達に支援が必要な子どもが通う施設ですが、多くの場合、相談支援事業も行っています。より専門的なアドバイスがもらえます。
公的な情報として、厚生労働省のポータルサイト「子どもの心の診療・支援に係る情報」なども参考になります。詳しくは、お住まいの自治体の公式サイトをご確認ください。
STEP2. 障害告知。絶望から希望へ、どう気持ちを整理したか
🧠 診断を受けた日、涙が止まらなかった
3歳1ヵ月で、小児整形外科の先生から「脳性麻痺」(体幹機能不全・知的障害)と診断が下されました。帰り道、診断書を握りしめながら涙が止まりませんでした。「この子の人生はどうなるの?」「私一人でちゃんと支えられる?」そんな不安が頭をぐるぐる巡り、シングルマザーである私は、この絶望的な気持ちをひとりで抱えるしかありませんでした。
💡【解決策】つらい気持ちと向き合い、情報を集める
障害告知は、親にとって非常につらい経験です。しかし、正確な情報を知り、同じ境遇の仲間と繋がることで、少しずつ前を向く力が湧いてきます。
まず知っておきたいこと
- 信頼できる情報を得る:
脳性麻痺とは何か、どんな症状があるのか。まずは公的機関や医療機関の情報を参考にしましょう。例えば「国立精神・神経医療研究センター」などのサイトは、専門的で正確な情報を提供しています。 - 親の会やコミュニティに参加する:
同じ障害のある子どもを育てる親と繋がることは、何よりの心の支えになります。自治体や療育センターで情報をもらえたり、SNSで探したりすることができます。「一人じゃない」と感じることが、次の一歩に繋がります。 - 利用できる制度を調べる:
障害児育児には、経済的な負担や身体的な負担を軽減するための様々な制度があります。(例:療育手帳、特別児童扶養手当など)。これらについては、別の記事で詳しく解説します。
制度の申請は複雑に感じられるかもしれませんが、自治体の障害福祉課や相談支援事業所の相談員がサポートしてくれます。まずは話を聞きに行くだけでも大丈夫です。
STEP3.「療育」との出会い。親子の世界が広がった
💬 期待と不安で揺れた、療育との向き合い
診断後、療育センターに通い始めました。初日はとにかく緊張しましたが、保育士の方が息子に優しく寄り添ってくれる姿に、「ああ、この子はひとりじゃない。私も、支えてくれる人がいるんだ」と心から安堵したのを覚えています。一方で、周りの子と比べて焦ってしまう自分もいました。でも、息子が彼のペースで少しずつできることを増やしていく姿を見るうちに、「この子のペースを大事にしよう」と心から思えるようになりました。
💡【解説】そもそも「療育」って何をするの?
「療育」とは、障害のある子どもや発達に特性のある子どもが、将来の自立に向けて必要なスキルを身につけるための支援のことです。公的な制度(障害児通所支援)として、多くの自治体でサービスが提供されています。
Q&A:療育の気になるギモン
Q. どんな子が対象?
A. 身体障害、知的障害、発達障害など、何らかの支援が必要なお子さんが対象です。医師の診断書がなくても、自治体の判断で必要性が認められれば利用できる場合もあります。
Q. 費用はどのくらい?
A. 世帯収入に応じて自己負担の上限額が定められています(多くの場合は月額0円、4,600円、37,200円のいずれか)。多くのご家庭で、少ない負担で利用することが可能です。
Q. どんなことをするの?
A. 事業所によりますが、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)による専門的なリハビリのほか、遊びを通して社会性やコミュニケーション能力を育むプログラムなど様々です。
Q. 私の体験談:効果はあった?
A. 息子の場合、発語はありませんが、指差しや視線で自分の意思を伝えようとする姿が増えました。何より、専門家の先生方が息子の「できた!」を一緒に喜んでくれる環境が、私自身の心の安定剤になっています。
療育を利用するには、お住まいの自治体で「通所受給者証」の申請が必要です。詳しくは、自治体の障害福祉課や、前述の相談窓口にお問い合わせください。
おわりに|「違う育児」ではなく「この子に合った育児」を見つける旅
障害がわかってからの毎日は、確かに簡単なことばかりではありません。毎週の療育や通院が生活の中心になり、働き方も大きく変えざるを得ませんでした。でも、それは「特別な育児」ではなく、「この子に合った育て方」を見つけていくプロセスなのだと、今では感じています。
発語はないけれど、目を見て笑ってくれるようになった喜び。自分で靴下を脱げた瞬間の感動。他の人には当たり前かもしれない一つひとつが、わが家では“祝福の時間”です。
この記事を読んでくださっているあなたも、どうか一人で抱え込まないでください。周りを見渡せば、たくさんの支援の手があります。これからも、この子と一緒に小さな幸せを一歩ずつ積み重ねていく。そんな仲間として、情報交換ができれば嬉しいです。


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