
ぼくは よんさい ちいさく うまれて ひとりで あるけない しゃべれない
でも おとなのいっていることは けっこう わかるんだ
まいあさ ほいくえんに いくのに おそとにでると
すこし さむくて まぶしいひかりのなか
いつも くだものやさんの おじいちゃんが
にこにこして おはようって あいさつしてくれるんだ
ぼくは ちょっと てれて でも こころが ぽかぽか あたたかくなる
まいにち あいさつしているうちに ぼくの あんぱんまんの すいとうに きづいて
あんぱんまんすき? おなまえは?って きいてきて ぼくは きょとんとして
でも うれしくて もぞもぞしている
ままが かわりに いう
「アンパンマンすきなんです のうせいまひで
よんさいですが ひとりであるけないし しゃべれないんです」って
ぼくは ままにだっこされて どきどきしてる
すると おじいちゃんは にこにこしながら いう
「うちもおなじくらいの まごがいる やんちゃで なーんもいうこときかんのじゃ」
おじいちゃんは ちょっと こまったかおをしているけど
そのめは とても やさしくて こころからうれしそうに みえる
それから ぼくと おじいちゃんは なかよくなった
あいさつするとき 「しゅんちゃん」って よんでくれるようになって
まいにち あんぱんまんのおかしを くれるんだ
ぼくは あたまをぺこりとさげて おかしをせなかにかくす
ままが ばななを かいにいくと
おじいちゃんは ばななすき? いいおかねいらないって いつもくれるんだ
ままが いう 「おかねのつかいかたを おしえないといけないから」
でも おじいちゃんは にこにこしながら いう
「いいいい これじゅくしてるから きょうたべて」
「これちょっときずついてるから うれないからたべて」
いつも なにかとりゆうをつけて ぼくにくれるんだ
ままは りこんしているから ぼくに おばーちゃんや おじーちゃんはいない
だから くだものやさんの おじいちゃんが だいすきだ
こころのなかで 「じーじ」と よんでいる だいじなひとになった
でも あさ ねむいと ぷいって しちゃう
おじいちゃんは すこし さみしそうに いう
「もうじーじのこときらいになったか?」って
ぼくは ねむいだけなんだ ごめんね
でも おじいちゃんのめは やさしくて みまもってくれてるとわかる
ほいくえんから かえってくると また にこにこ おじいちゃんに あう
「あさ かおみれなかったからだっこさせて」と だっこして
「なにがほしい?」と おみせのなかにつれていってくれる
ぼくは れじが さわりたいって ゆびさすと さわらせてくれる
こころが わくわくして きょうもぼうけんのはじまりだ
「じーじだいすきだよ」いつかいえるかな?

ノンフィクションのオリジナル絵本です。読んでいただきありがとうございます。


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