【障害児のきょうだい児】“可哀そう”なんて言わせない!イベントで見えた本当の姿と支援の形

その他

きょうだい児」という言葉を知っていますか?

これは、**障害や病気を抱えた子どもの“きょうだい”**を指す言葉です。

療育や支援の現場では当たり前に使われるこの言葉。でも、世間ではまだまだ知られていないのが現状です。

私が通っていた療育施設では、イベントのたびにこの“きょうだい児”たちが特別に招待されていました。親が障害のある子どもと一緒にイベントを楽しむ間、きょうだい児たちは別室で、ボランティアやスタッフと一緒に、きょうだい児だけの時間を過ごします。

この時間が、本当に大切なんです。


きょうだい児は「がまん」している?

障害児がいる家庭では、どうしてもその子に手がかかります。
外出もままならない。家族の時間は、障害児中心に回る。
すると、きょうだい児は知らないうちに**「がまん」を日常化**してしまうこともあります。

  • 「うちは無理だから」
  • 「またお兄ちゃんが暴れたら大変だから」
  • 「静かにしててね、今忙しいの」

そんな言葉を、彼らは何度も聞いてきたかもしれません。


解決の糸口は、「きょうだい児の居場所づくり」

私が体験した療育イベントでは、そんなきょうだい児に**安心して“自分らしくいられる場所”**を提供していました。

● 親と離れて過ごす自由な時間

きょうだい児たちは、ボランティアや職員と一緒に、のびのびと遊び、同じ境遇の仲間と語り合います。

● 「わかってくれる友だち」との出会い

「うちも、弟がこうなんだ」
「学校では言えないけど、ここなら話せる」
そんな会話が自然と生まれ、子どもたちはつながっていきます。

● 泣きながら別れを惜しむ姿も…

イベントの終わりには、離れたくなくて涙する子も。
一度きりじゃなく、継続的な居場所づくりの必要性を感じました。


きょうだい児は「可哀そう」じゃない

確かに、障害児のきょうだいという立場は、特有の葛藤があります。
でも、それは「可哀そう」という一言で片づけられるものではありません。

むしろ、自分の気持ちを出せる場所があれば、きょうだい児は強く、やさしく育つ可能性を秘めているのです。


私たちにできること

✅ きょうだい児に「あなたも大切な存在だよ」と伝えること
✅ 話を聞く、気持ちに共感すること
✅ きょうだい児向けの支援イベントや団体を知る・参加すること

地域によっては「きょうだい児支援プログラム」や「きょうだいの日」なども増えてきました。

「きょうだい児」が孤独にならないように。
そして、彼らが自分の人生を前向きに歩めるように
小さな支援が、未来を大きく変える力になります。

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